とげが刺さった

とげが刺さったとは

とげが刺さったとは

とげが刺さった状態とは、木や植物の細かい部分、または金属片やガラスの破片が皮膚の表面に侵襲して、痛みなどを引き起こす状態のことをいいます。 小さなとげでも、正しく処置をせずに放置していると、細菌による感染症を引き起こす可能性もあります。特に、とげが深く刺さった場合は、クリニックにて処置をしてもらうようにしましょう。とげが刺さることは、日常生活やアウトドア活動、庭仕事といったさまざまな場面で起こりえる怪我の一つです。

とげが刺さったの主な症状

とげが刺さった際の主な症状は、刺さった部位に感じる痛みや違和感があります。とげが浅く刺さった場合は、痛みは軽度あることが多く、目視でも刺さった異物を確認することができます。その一方で、とげが深く刺ささってしまうと、触れたときの痛みも強くなり、腫れや赤みが現れることもあります。 なかでも注意が必要なのは、刺さった異物に付着している細菌による感染症です。適切に処置をせずに放置していると、感染症を発症するリスクがあります。感染が進行してしまうと、傷口が化膿したり、腫れがひどくなる場合があります。もし、痛みや腫れが続くようであれば、クリニックにて診察を受けましょう。

クリニックを受診する目安

どの程度の症状があるときにクリニックを受診したほうよいのか、その判断は難しいものです。とげが刺さったくらいでクリニックに受診するのは大げさだと、戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。以下のような症状がある場合は、早めの受診がおすすめです。
  • 出血が止まらないとき
  • 古い釘などの錆びたものが刺さったとき
  • とげが抜けなくて異物が残っているとき
  • 腫れや痛みが強いとき
大きなとげやガラス片などが刺さっていて、出血が止まらない場合は、早めにクリニックを受診する方がよいでしょう。傷口を清潔なガーゼで覆って、手のひらで圧迫して止血の処置をしてください。 古い釘などの錆びたものが刺さったときも注意が必要です。異物の細菌に感染し、化膿してひどく腫れる場合があります。破傷風を引き起こすリスクがあることを知っておきましょう。 また、腫れや痛みが強い場合は、異物が体内に残っている可能性もあります。これらの症状が続くようでしたら、早めにクリニックを受診するようにしましょう。

とげが刺さる原因

とげが刺さる主な原因は、木や植物の枝や茎にある鋭い部分、バラやサボテンのような植物のとげが原因です。そのほか、金属片やガラス片に触れたときや、鉛筆の芯や割り箸などでも、とげが刺さることがあります。
  • 庭に草木剪定などの作業をしているとき
  • 屋外で遊んでいるとき
  • 壊れた家具を運んでいるとき
  • 鉛筆や割り箸を使用しているとき
これらのように、日常生活のさまざまな場面でとげが刺さることがあるので注意しておきましょう。

とげが刺さったときの治療

とげが刺さった際の対処法は、できるだけ早く安全に、とげを取り除くことが大切です。刺さった部分が皮膚の浅いところにある場合は、清潔なピンセットで簡単に引き抜くことができます。とげを抜いたあとは、傷口を水道水で洗って消毒し、絆創膏などを貼っておくとよいでしょう。 とげが深く刺さっている場合や、自分で取り除けないときには、クリニックで抜いてもらうようにしましょう。とげを抜かずに放置していると、痛みや腫れがひどくなる場合があります。細菌による感染を防ぐために、異物が残っていないかをクリニックで診てもらうようにしましょう。
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外科 
石井 浩統

この記事の監修

メディカルクリニックパレ水天宮前 代表
石井 浩統

略歴

2005年3月 福井大学卒業
2005年4月 福井県済生会病院 臨床研修医
2007年4月 福井県済生会病院 外科医員
2010年1月 福井県済生会病院 外科医長
2011年4月 日本医科大学付属病院高度救命救急センター 助教・医員
2024年4月 メディカルクリニックパレ水天宮前開院