捻挫

捻挫とは

捻挫の主な症状

捻挫の主な症状には、関節周囲の痛みや腫れ、皮膚の赤みや、あざがでることがあります。靭帯の損傷がひどい場合は、動かしにくいといった症状も現れるでしょう。 痛みは、通常は怪我の直後から強くなり、関節を動かしたり、圧迫したりすると増大します。腫れや内出血は損傷してから、次第に現れることが多いです。重度の捻挫では、靭帯が完全に切れているため、関節を動かすことができません。そのような場合は早めに専門のクリニックに受診しましょう。

捻挫の原因

捻挫の原因は、正常な可動範囲を超えて、不自然な動きや急な衝撃で関節に負荷がかかることで引き起こされます。 一般的に多いのは、スポーツをしている際に足を捻ったり、ジャンプの着地で失敗、ほかの人との接触によって発生します。また、バレーやバスケットのプレー中に突き指することも多いでしょう。日常生活のなかでも階段を踏み外したり、不安定な場所で足を滑らすことで捻挫が起こる場合があります。

捻挫の治療

捻挫の治療は靭帯損傷の程度によって異なりますが、基本は患部を冷やして安静にしておくことが大切です。軽度の捻挫では、自然に治癒することが多いので、患部を冷やして安静にしておきましょう。もし腫れが出てくる場合は、内出血している可能性があるので、軽く圧迫するのも効果的です。 中等度から重度の捻挫では、靭帯の損傷がひどくなっているので、固定具や包帯を用いて関節の保護が必要です。また、痛みが強い場合には、ロキソプロフェンなどの痛み止めを服用するのもよいでしょう。 靭帯が完全に断裂している重度のケースでは、手術が必要となることがほとんどです。このような場合は、術後のリハビリテーションをしっかりおこない、捻挫を再発させないようにしましょう。

捻挫の応急処置のポイント

捻挫の応急処置のポイントとして、重症度に関係なくRICE療法が効果的とされています。RICE療法とは4つの応急処置の頭文字から取ったものです。

• R＝REST（安静）患部を動かさず安静にさせる
• I＝ICE（冷やす）冷水や氷で患部を冷やす
• C＝COMPRESSION（圧迫）内出血をおさえるため圧迫する
• E＝ELEVATION（挙上）内出血やうっ血を防ぐため心臓より高い位置にあげる

クリニック受診をおすすめする場合

どの程度の捻挫であれば、クリニックに受診した方がよいかの基準ですが、以下のような場合は、靭帯が断裂している可能性がありますので、早めに専門のクリニックに受診するようにしましょう。

• 腫れがひどく、歩けないほどの痛みがある場合
• 痛みが強く、関節がグラグラして不安定な場合
• 1〜2週間安静にしても、痛みがおさまらない場合

これらの症状に当てはまる方は、病院の受診を検討してみてください。